河野雅好の廃棄物・環境blog

騒音対策と施設レイアウト

2024年04月15日 17:44

廃棄物処理施設の設置計画の中で、施設平面図(レイアウト)と環境保全措置(騒音対策)を同時に実施することになります。これが本来あるべき姿だと考えてますが、実際の施設レイアウト計画の中では、事業の効率性や予算が最優先されがちです。出来上がった施設レイアウトを見た瞬間に「これは騒音基準値超えそうだな」とか「防音に費用がかかりそうだな」とか、環境の視点で感じることになります。


施設計画と環境保全は同時並行が理想です。環境影響を考慮して、ある程度の効率性や費用の犠牲は致し方ないと考え、バランスのよい施設計画を作っていくのが結果として施設としての最小コストを実現するのです。特に騒音についてですが、施設レイアウトを先に確定させて、後から保全措置を施そうと思えば、予想外のコストがかかってしまうものです。騒音の特性を知っていれば、ちょっとした施設レイアウトの工夫が環境保全措置として有効に機能します。


執筆者:河野雅好

廃棄物処理施設設置・生活環境影響調査を手掛ける環境コンサルタント

行政書士・環境計量士・公害防止管理者・測量士

株式会社Midori代表取締役

株式会社Midori